グラン・プリ (1966)

ロバート・アーサーが、ロバート・ディリーのノンフィクション『残酷なスポーツ』その他、オートレースの記録にもとずいてストーリーを書き、劇作家ウィリアム・ハンリーが脚色、ジョン・フランケンハイマーが監督にあたった。撮影はライオネル・リンドンで、レース・シーンには20数台のカメラが動員された。音楽はモーリス・ジャール、レース顧問にはジョー・ボニアー、レース技術監督はジム・ラッセルが担当した。

監督:ジョン・フランケンハイマー
出演:ジェームズ・ガーナー、イヴ・モンタン、三船敏郎、エヴァ・マリー・セイント、フランソワーズ・アルディ、ブライアン・ベドフォード、ブルース・マクラレン、ボブ・ボンデュラント、フィル・ヒル、グラハム・ヒル

グラン・プリ (1966)のストーリー

国際オートレースのトップをきって行われたモンテ・カルロのグラン・プリ・レースで惨事が突発した。アメリカ人ピート(ジェームズ・ガーナー)は地中海に投げ出され、幸に軽傷ですんだが、イギリス人スコット(ブライアン・ベドフォード)は壁に激突して重傷を負った。優勝はサルティ(イヴ・モンタン)だった。ピートとスコットのスポンサー、ジョーダンは2人を激しく非難したが、弁護してくれたのはサルティだった。ところで、レーシング・ドライバーの生活は女性の憧れの的だが、彼らの家庭生活は必ずしも平穏ではなかった。スコットの妻パットは離婚を決意し、サルティはフェラリ創立者の娘モニークと結婚していたが、生活は暗礁にのりあげ、パーティで知り合った雑誌記者のルイーズ(エヴァ・M・セイント)を愛し始めていた。そしてピートの妻も彼のもとを去っていった。傷心の彼に救いの手をさしのべたのは、ホンダの矢村(三船敏郎)だった。彼はピートのファイトを買い、日本チームへの参加を勧めた。矢村のおかげでピートはよみがえり、つぎつぎとレースに優勝していった。傷いえたスコットも第一線に復帰し、モンテ・カルロで2位に入賞したニーノ、それにピートとサルティを加えた4人が各地のレースでしのぎを削りあった。そしてフォーミュラー・ワンの最後のレースであるモンツアのイタリア・グラン・プリを迎えることになった。レースは白熱化し、異常な興奮をまき起こした。特にサルティの運転ぶりに大歓声が起こり、その歓声にホテルにこもっていたルイーズも思わず飛び出した。だがその時、サルティの車はコントロールを失い、壁にあたって爆発してしまった。これを見てニーノは車を降りた。レースはピートとスコットの争いとなり、少しの差でゴールを奪ったのはピートの白いホンダだった。新しいチャンピオンの誕生に観衆は熱狂した。しかし名選手サルティを失って動揺したピートは、心の真の平和を、尊敬する矢村の国から見い出したいと日本行きを決意した。そして、もしそれが見つかったら、再びレースに戻ることはあるまいと思っていた。

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