隠密同心・大江戸捜査網 (1979)

十一代将軍徳川家斉の頃、老中松平定信の配下の五人の隠密同心の活躍を描く。東京12チャンネル開局十五周年記念作品で、昭和四十五年からテレビ放映中のシリーズを映画化したもの。脚本は小川英と胡桃哲の共同執筆、監督は松尾昭典、撮影は山田一夫がそれぞれ担当。

監督:松尾昭典
出演:松方弘樹、瑳川哲朗、土田早苗、かたせ梨乃、中村竹弥、古今亭志ん駒、伊吹五郎、三林京子、大和田獏、岡田奈々、芦田伸介、三船敏郎

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隠密同心・大江戸捜査網 (1979)のストーリー

寛政十一年、秋、十数人の侍たちが、武州小牧村を襲い、村人達を斬殺した。その頃江戸では、老中松平定信(三船敏郎)の邸に、将軍家斉の御落胤と称する徳川信吾(大和田獏)と用人・稲村重兵衛(青木義朗)が訪れ信吾は二年前に亡くなった家斉側室・お牧の方(折原啓子)の子で、十八歳だと言い、将軍との対面を六日以内に取りはからうように申し入れた。定信の命をうけ、清次郎をはじめとする隠密同心は、御落胤の正体をつきとめるべく動きだした。そして、惨劇のあった小牧村の信吉という若者が半年前に神隠しに会い、年恰好が信吾に似ていることが判明した。暫くして、清次郎(松方弘樹)は、隠密同心の前に立ちはだかるかっての道場仲間、八郎太から信吾の背後に鳴神鉄山(芦田伸介)がいることを聞く。鉄山は元将軍家側用人で権勢を欲しいままにしていたが、三年前、松平定信により失脚した男である。やがて、鉄山は定信の前に姿を現わし、信吾の後見人であることを表明し、父子対面がなければ、この事を世間に公表するという。

そんなある日、安国寺の一室で公家の娘・都大路高子(岡田奈々)を世話役にあてがわれ、のんびりと日々を送っていた信吾は、小牧村の惨殺の話を聞くと、安国寺を脱出して小牧村に向かった。その後を追った清次郎に信吾は、自分は信吉であり、半年前、突然訪ねて来た黒装束の侍に御落胤だといわれ強引に江戸に連れて来られたという。が、その信吾は、襲って来た侍たちに再び取り返されてしまった。約束の対面の刻限はいよいよ明日。定信は信吾を偽者と判断、斬れと命ずる。清次郎はお牧の方が息を引きとったといわれる下総の庄屋・徳右衛門のもとに走った。そして、お牧の方の墓を掘ると、案の定、そこは空っぽであった。清次郎は鉄山の大陰謀が読めた。さらに、お牧の方が鉄山のもとでかくまわれていることがわかった。信吾はお牧の方の本当の子であり、小さい頃に、小牧村に預けられたのだ。そして鉄山は、定信に信吾を偽者と思わせて殺させ、その後、お牧の方を連れて来て本物であることを証明させ、定信を失脚させようと企んだのである。一方、信吾は都大路高子のことが忘れられず、二人で町民として暮す決意する。父子対面は流れてしまった。鉄山の一味が清次郎と隠密同心に襲いかかり、激しい乱闘の末、鉄山は清次郎に斬られ、その謀略は失敗に終るのだった。

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